裁縫は今も昔も人気です。
趣味として楽しむ人もいれば、お仕事として励んでいる人もいますよね。
小学生の家庭科の授業でも習う裁縫ですが、手先が不器用だと中々難しいですよね。
しかし取れたボタンをシャツに縫い付けるように、一度やってみると案外簡単だったどころかけっこう好きかも…?と思うような便利で達成感があり、日常でコートの裏地などのほつれを修繕するのに最適な手縫い方法を紹介します。
その名も「かがり縫い」。
よく使われる「まつり縫い」とどう違うのかも紹介。
この記事では裁縫の基本のかがり縫いの手縫いでのやり方やまつり縫いとの違い、そして意外な応用法について紹介していきます。
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かがり縫いとは?まつり縫いとの違い
かがり縫い自体は、みなさん小学生の頃の家庭科の授業で1度は聞いたこともしくは習ったことがある筈です。
しかし忘れている人もいるかと思うので(筆者含め)今一度改めて説明すると、かがり縫いは布の端を巻き込むように縫う方法です。
かがり縫いに対してまつり縫いは、縫い目が表から見えないようにする縫い方で、スカートやズボンの裾上げをするときによく使われます。
かがり縫いは布を巻き込むようにして縫いますが、表からは縫い目が見えます。
まつり縫いは表から見えないようにして縫う方法なので、この2つの縫い方の徹底的な違いは縫い目が表から見えるか見えないか、ということです。
↑ これはまつり縫いとなります。
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かがり縫いはコート裏地やポケット破れやほつれに効果的!簡単な手縫い方法
布をほつれないようにしたり、破れた箇所を閉じたりほつれた所にも応用できるかがり縫い。
裁縫があまりしない人には難しそうに感じますが、そのやり方は思っていたほど難しくありません。
まず縫い始めるときに縫った糸が抜け出さないよう、糸の端を玉結びします。
この玉結びが隠れるよう、2枚ある布と布の間に縫い始めがくるように針を入れます。
2枚の布の間を針を入れるのは最初と最後だけで、後は布の裏側から表へと針を出し、布の端を巻くように針を入れていきます。
このように縫っていき、縫い終わりも最初のように2枚の布の間で玉どめをします。
そうすることで仕上がりが綺麗になります。
動画での紹介はこちら
布の表からかがり縫いをした所を見てみると、まるでメモ帳や本を閉じているかのようにも見えます。
これによりほつれていた所も閉じられる、ということになるんだなと実感させられます。
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かがり縫いはフェルト、ワッペン、ゼッケン、クロスステッチでも応用化
上記で紹介した方法は、フェルトを縫い合わせるときや綿入れ口を閉じるときにも応用できます。
かがり縫いは「まきかがり縫い」という種類もあります。
こちらの方は主にパッチワークをするときに使われている縫い方です。
また、糸を交差させながら針を刺して風景画などをつくるクロスステッチの布の端がほつれてしまったときにもかがり縫いが役立ちます。
手縫いですると範囲が広いときはミシンよりおすすめだそうですが、裁縫が苦手な人でお家にミシンがある場合だと「裁ち目かがり縫い」という機能を使うと楽に処理が出来ます。
しかしこの機能は比較的新しく性能が良い型のミシンでないと付いていないそうなので、そんなときは裁ち目かがり縫いに比べ威力こそ落ちますが、「ジグザグ縫い」の機能を使って処理をしても手軽で便利です。
ワッペンやゼッケンを付けるとき、一番メジャーなのは「たてまつり縫い」です。
しかし付けるのではなくて作る際にワッペンの縁がかりをするときに使われるのはまきかがり縫いが多いです。
このまきかがり縫いをするとき、間隔をピッチリ詰めて縫うと出来るそうですが、如何せん手縫いの技術がそれなりに上手くないとワッペンの縁がかりをまきかがり縫いで行うのは難しいです。
更にフェルトなどの比較的分厚い布ではなく、薄い布で出来たゼッケンなどのほつれも勿論かがり縫いで処理することが可能なので、裁縫にチャレンジしてみようという人は1度やってみると覚えることもできます。
まとめ
かがり縫いとは、布を巻き込む形で縁取っていく方法で、ミシンでも手縫いでもできる縫い方です。
主に裏地のほつれや布の端を丈夫にしつつ2枚の布をくっつけたい時に使う方法なので、コートの裏地を直したい時のDIYに役立ちます。
かがり縫いの他にまつり縫いという方法もありますが、この2つの最大の違いは縫い目が表に出るか出ないかになります。
かがり縫いは縫い糸が見れるのでフェルトのデザインなどに使われる傍ら、まつり縫いは裾上げの時に使われることが多いです。
クロスステッチやキルティング、ゼッケンの縫い目としてかがり縫いは広く使われています。
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