熱帯魚などが入った水槽を見ていると、白い糸くずのようなものが漂っていることがあります。
「?ゴミが混ざっちゃった?」と思い掴もうと目を凝らしてみると…動いてる!
実はこれが水ミミズなのです。
本当に糸くずの場合も無いわけではありませんが、結構くねくねと動いているので5秒程見ていれば見分けが付きます。
はたして魚を飼っている場合水ミミズが彼らの健康状態や水質に悪影響を及ぼしているのでしょうか?
この記事では水槽に発生する水ミミズを駆除する対処方法と害虫の発生を防ぐ水槽の水質を保つ方法を紹介していきます。
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水ミミズとは?水槽の害虫プラナリアの一種?
水ミミズとは、水槽中にただよっている白い糸くずの見た目を持つ生き物で、1種類の生物名ではなく、似た形の生物の総称です。
水ミミズの仲間にプラナリアが含まれます。
1,2匹ならまだしも、水槽にたくさん発生してしまうと見た目も非常に気持ちが悪く、大事な魚たちに対して悪い影響を与えそうです。
しかし意外なことに、水ミミズが魚や水質に悪い影響を及ぼすということは無いのです。
どちらかといえば、魚が食べきれなかった餌や、水の汚れを分解しているので、むしろ水槽内の環境を綺麗にしているといえます。
害虫と勘違いする方も多いのですが、実際には益虫です。
ただし、この水ミミズが大量に存在していることは良いことではありません。
なぜなら水槽内の環境が悪化しているからです。
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水ミミズ駆除・対処方法!どこからでてくるの?
水ミミズはどこから来て、どこへ行くのか?どうやって水の中から発生するのでしょうか?
たとえ最初水槽内にいなかったとしても、長く魚を飼っていれば、必ず入り込み繁殖するのです。
ただし上にも書きましたが、むしろ居た方が良い生物なので、無理に取り除く必要は無いのです。
あえて駆除する必要はないのですが、大量発生しているという状況は良いことではありません。
そもそもなぜ大量発生するのでしょうか。
答えは餌を入れすぎて、魚が食べられなかった分を水ミミズが食べて、それを栄養分に繁殖しているからです。また、餌以外の有機物についても同様に分解して繁殖します。
水ミミズが大量に繁殖した状態とは、実は水槽内の環境が乱れている知らせなのです。
そういった餌の食べ残しや汚れなどがなければ、水ミミズが増えることが無いので、水質の改善をすれば解決します。
つまり水質の改善が最も良い水ミミズの駆除方法なのです。
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水ミミズを駆除する前に水槽の水質改善をしよう
水ミミズが増えたのなら、水の入れ替えや水槽の掃除をすることで水質の改善をするべきだということです。
しかし、水槽の掃除などは意外と手間がかかり、だからこそついつい放置してしまうのです。
それならば、掃除を簡単に行えるやり方を見つけ、それを習慣化する方が前向きだと思います。
まず水槽の水の入れ替えがしやすいよう、出来るだけ、水槽と水を入れる場所を近づけるようにしましょう。この水の移動は面倒なので、それを楽にするだけで、手間は大きく変わります。
それから、水槽を追加することも効果的です。
大きさが同じ水槽に10匹の魚を入れるのと、100匹の魚を入れるのとでは、100匹の方が汚れやすいです。1匹あたりに割り当てられる水槽のサイズが小さくなるから、汚れが充満しやすいのです。
なお、大きなサイズの水槽に変えるのでも大丈夫です。入れ替えが大変で面倒だと感じるか、追加する方だと手間が増えると感じるかなど、デメリットが少なくメリットを多く感じる方を検討してください。
他には、水槽内にコケや水アカを食べる生物を一緒に入れておくのも有効です。
すでに飼っている魚と共生できるか確認してから、
導入を検討すると良いでしょう。
水ミミズの駆除・対処方法!水質改善のまとめ
水の中を浮遊する白い糸くずのような見た目を持つ水ミミズですが、彼らは害虫ではありません。むしろ水質の悪化を教えてくれる益虫です。
水ミミズが増えてきているというのは、水槽内の水が汚れていることのサインです。
魚が食べきれなかった餌や汚れが増えると、その分水ミミズも増加します。
つまり食べられずに腐った餌や汚れが放置されているわけなので、そのまま放っておけばいずれ魚の命を奪ってしまいます。
水ミミズが大量発生したら、すぐに水の入れ替えや、水槽の掃除を行うと良いでしょう。
水ミミズは、水質を悪くする生き物ではなく、水質の悪化を知らせてくれる生き物だということです。
大量発生しないよう、こまめに手入れをすることが大事です。掃除や水の入れ替えがしやすいよう環境を整えるのも、手入れを習慣化する手助けとなるでしょう。
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