「ヌーハラ」とは「ヌードルハラスメント」の略で、日本食特有の麺を食べる時にずるずると音を立てて食べるのを不快に思う人が感じる嫌悪感を指す事を言います。
麺はアジアだけでなくイタリアなど欧米の食事でも主食として親しまれているので、特に外国から来る人や猫舌を持つ人は、日本特有の麺をすする食べ方を生理的に受け付けることができないのも事実です。
「麺をすする音が嫌い」「女性がすすっていたら引く」など、特に蕎麦の味を最大限活かせる食べ方や文化がグローバル化に伴い失われつつあります。
この記事では他の人にヌーハラの理由や、音を立てて食べてはいけない麺類、また海外で麺を食べる際に音を立てなくても食べることができる方法・対策を紹介していきます。
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ヌーハラの理由!麺をすするのはマナー違反なのはなぜ?
なぜヌーハラという概念が生まれたのでしょうか?中国や東南アジア、スパゲッティなどにも麺料理を主食とする国は多いですが、日本のラーメンや蕎麦をすする時の音を不快で「うるさい」と感じる人が増加しています。
口に入れる際に大きく不快な音を立てるので、静かにもぐもぐと口を閉じながら食事を味わうのがマナーなのが多い現代では、例えすすった方が素材の味を最大限に味わう事ができる料理でも眉をひそめられてしまう時代になりました。口をあけながら噛んだり、音を立てて食べたりするのと同列とみなされてしまうのです。
音を立てて食べるのは蕎麦の素材と日本文化が由来
日本の食文化で特に蕎麦は栄養価が高いそば粉が使われており、麺を茹で終ったお湯も麺つゆに注いでいただくことで麺から溶け出すビタミン類をしっかりと摂取することができます。
蕎麦にはビタミンP(ルチン)、食物繊維、またビタミンB1やB2が身体の免疫力を保ってくれるのです。
江戸時代ではファーストフードとして屋台で立ちながら腹の足しにしていた歴史もあり、手軽に素早く空腹を満たす健康食でした。
そば粉や様々なだしをふんだんに使うのが特徴で、様々な食べ方があります。
蕎麦が好きな人は是非こちらの動画をチェックしてみてください。
なぜヌーハラという言葉まで出来上がってしまったのかは、蕎麦の食べ方に大きく関係します。
もしたばこを吸う人であれば、喉の奥でたばこを味わうのと同じような感覚と言えます。
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ヌーハラの理由と海外で麺を食べる時のマナーを守る対策
【ヌーハラ】ラーメンをすする音が嫌いな外国人が増加「グローバル化がすすんでいるから麺音立てて食べるな」 #ヌーハラ #ラーメン https://t.co/1FQUbZxTKh
— まとめダネ! (@matomedane) September 16, 2020
すすって食べる文化を持つ日本ですが、ファミレスやスパゲッティのレストランに行くと同じ麺ということですすって食べてしまう癖が思わず出てしまいます。
もちろんこれを海外でやってしまえば完全なマナー違反、ヌーハラになり周りの人に不快感を与える事間違いなしです。あくまで日本限定の食文化なので、「郷に入っては郷に従え」を頭に入れておくのが重要です。
グローバル社会の人間として、海外に出たら訪れた旅先のルールを優先するのが最大のマナーです。
ヌーハラにならず上手に麺を食べる方法を紹介
普段麺をすすって食べる人にとっては、少し練習が必要になる場合もあるでしょう。さらに麺が長ければ長いほど箸やフォークで絡み取ることが難しくなり、思わずすすって音を立ててしまう事もあります。
そこでスパゲッティをすすらないで上手に食べる方法を紹介します。
注文した食事が来たら、フォークの他にテーブルナイフも持ってきてもらうようにしましょう。そして食べ始める前に、お皿の上にある面を下の画像のように十字に切ります。
こうすることで極端に長い麺が減り、簡単に一口サイズをフォークで巻きつけることができるのですすることなく一口でぱくっと食べることができるのです。
注意点としては以下があります。
1) スパゲッティを十字に切る時はお皿にナイフをなるべく当てないようにしましょう
2) ドレスコードなどがある高級レストランではこの方法は控えましょう。
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ヌーハラの理由はなぜ?マナー違反にならない海外での食べ方のまとめ
ヌーハラがなぜ現代社会で取り上げられるかの理由は、日本の伝統的な食べ方の一つが正しく受け継がれていないことと、グローバル化による海外からの価値観を日本の国民も無意識のうちに持つようになったからです。今では麺でも口を閉じてもぐもぐと食べるのがマナー違反にならない風潮となりました。
しかし楽しみながら食べるのも大切であり、特に日本食の一つである蕎麦は本来ずるずると音を立てて食べるのが素材を最大限活かして味わうことができる食べ方になります。
ただしあくまで日本特有の食べ方なので、海外では現地のルールに従ってマナー違反をしないで、誰も不快にさせることなく食事を楽しむよう心がけましょう。
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